brand
サイトの特徴・使い方 閲覧履歴 口コミ募集キャンペーン 会員登録 ログイン
トップ  -  コラム記事  -  インプラント・矯正歯科治療は医療費控除の対象~確定申告を忘れずに~
その他 2021/01/26

インプラント・矯正歯科治療は医療費控除の対象~確定申告を忘れずに~

インプラントや矯正歯科治療は、保険が適用されない歯科治療です。患者さんの負担は10割となることから、治療費も自ずと高額になります。ただ、医療控除の対象ではありますので、インプラント・矯正歯科治療を受けた際には必ず確定申請するようにしましょう。ここではそんなインプラント・矯正歯科治療で申請できる医療費控除についてわかりやすく解説します。

医療費控除とは

医療費控除とは、1月1日から12月31日までに支払った医療費が10万円を超えた場合に、一定の金額が戻ってくる制度です。生計をともにする家族であれば、全員分をまとめて計算して問題ありません。医療費制度の申請は、確定申告の際に行います。

<医療費控除のポイント>
・1年間の医療費の総額が10万円以上
・生計をともにする家族全員分を合算できる
・対象期間は1/1~12/31の1年間
・確定申告の際に併せて申告する

医療費控除の対象と申告方法

医療費控除の対象となる費用と具体的な申告方法は以下の通りです。

医療費控除の対象

■インプラント・矯正歯科の治療費
インプラント治療における、カウンセリング、検査、診断、埋入手術などはすべて医療費控除の対象となります。人工歯根であるフィクスチャーや被せ物の製作、装着費用も同様に控除の対象となります。

矯正歯科治療においても、レントゲン検査、診断費用、矯正装置を使用する場合の装置代および装置の調整料・処置料などが控除の対象になります。

■処方された薬剤の費用
インプラント、矯正歯科治療を進める過程で処方された薬剤も医療費控除の対象となります。

■通院のための交通費
インプラント・矯正歯科治療の通院にかかった交通費は、医療費控除の対象です。バスや電車といった公共交通機関を利用することが基本となります。マイカーやタクシーでの通院は、原則として医療費控除の対象とはならないため注意しましょう。

■デンタルローン
インプラント・矯正歯科治療の治療費をデンタルローンで支払った場合も医療費控除の対象となります。ただし、金利や手数料に相当する費用は医療費控除の対象外です。デンタルローンで医療費控除を申請する場合、契約が成立した年の金額が対象となります。

▶デンタルローンの仕組みを詳しく知りたい方は「デンタルローンガイド~インプラント・矯正歯科治療の治療費用を分割払いできる~」の記事をご覧ください。

医療費控除の申告時のポイント

医療費控除の申告方法と気を付けるべきポイントは以下の通りです。

■確定申告する
医療費控除は、所得税の確定申告の際に行います。毎年2月16日から3月15日までの1ヶ月間、お住まいの地域を管轄する税務署に確定申告書を持参、郵送、あるいはe-tax(電子申告)で申告することも可能です。この手続きを踏まなければ、医療費控除は受けられません。

■家族全員分の医療費を合算
生計をともにする家族がいる場合は、全員分の医療費を合わせて申告しましょう。その際、所得が最も多い人が申告すると、還付金の額も高くなります。

■過去5年まで遡って申告できる
医療費控除の申告は、過去5年間まで遡って申告することができます。その年に申告を忘れても諦めずに制度を利用しましょう。

医療費控除でいくら戻ってくる?

医療費控除に関心のある方は、実際にいくら戻ってくるかが何より気になりますよね。ここでは、所得が600万円のご家庭で、奥歯のインプラント(治療費50万円)を治療し、保険による10万円の補償があったケースを想定します。
医療費控除の対象額、減額される所得税の金額を計算することで、どのくらい戻ってくるかの参考にしていただければと思います。

医療費控除の対象となる金額

【計算式】
医療費控除対象額(上限200万円)=1年間で支払った医療費の総額―保険金の受給額―医療費控除対象外の額(または所得税の5%※1)

上記のご家庭での医療費控除対象額 30万円=50万円(治療費)-10万円(保険金の受給額による10万円)-10万円(医療費控除対象外の額の10万円)(または所得税の5%※1)

控除額(還付金)

【計算式】
控除額(還付金)=医療費控除額×所得税率

6万円=30万円×税率20%

よって6万円が還付されます。

■所得額別税率と控除金額

減額される住民税額

【計算式】 減額される住民税=医療費控除額対象額×10% 減額される住民税額3万円=30万円×10%(※2) ※2.住民税で還付される割合は、所得に関係なく一律10%

還付金はいつ戻ってくる?

確定申告は、毎年2月16日から3月15日までの1ヶ月間が申告期間となります。医療費控除の対象となる期間は、1月1日から12月31日までです。還付金が戻ってくるのは、申告してから1ヶ月ほど経過したのちです。自治体によってはさらに長い期間がかかることもありますので、あくまで目安としてとらえてください。

確定申告に必要なものは?

確定申告に必要なものは以下の通りです。

・医療費の領収書
・医療費のお知らせ(医療費通知)
・交通費の記録
・源泉徴収票
・確定申告書
・マイナンバー
・保険によって補填された金額を証明できる書類
・印鑑
・還付金の振込口座(申請者名義)

まとめ

このように、インプラントや矯正歯科治療は医療費控除の対象となりますので、治療を受けた際には必ず申告するようにしましょう。そのためには確定申告が必須となっています。
ただでさえ高額となりやすい治療だけに、負担を軽減できる制度は積極的に活用していくことが望ましいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
■他の矯正歯科のコラム:https://teech.jp/column/kyoseishika
■矯正歯科の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/kyoseishika-interview
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

この記事の関連コラム
1 / 3
インプラント治療
インプラントは、治療を担当する歯科医師によって技術に大きな差があります。インプラント治療には、総合的
インプラント治療
歯を失った際には、インプラントやブリッジ、入れ歯といった治療で欠損部を補う必要があります。それぞれ特
インプラント治療
失った歯を天然歯に近い形で回復させたい、という方にはインプラントが第一選択となります。見た目はもちろ
インプラント治療
インプラント治療は、成長期を終えた人であれば、基本的に誰でも受けることができます。それは30代、40代も
インプラント治療
インプラントは、失った歯を補う治療法ですが、まだ歯が残っているケースにも適応されることがあります。例
インプラント治療
歯を失った際には、インプラント治療を選択する人が増えてきています。入れ歯やブリッジのような従来の治療
インプラント治療
インプラントは、見た目や咬み心地だけでなく、寿命においても優れた治療法です。長持ちさせるための努力を
インプラント治療
インプラント治療は、手術が2回に分けて行われたり、人工歯根が顎の骨と結合するまで待機したりするなど、
インプラント治療
インプラントが普及して、かなりの年数が経ちますが、やはり、治療に対する不安や恐怖心を拭えない方もいら
インプラント治療
インプラントを検討中で、治療後の口臭を心配している方もいるかと思います。インプラントは歯根から歯冠ま
インプラント治療
インプラントは、比較的高額な費用がかかる治療であるだけに、できるだけ安い歯医者さんにお願いしたい、と
インプラント治療
すべての歯を失った場合の治療法は、大きく2つの選択肢に分けられます。それは「総入れ歯」と「インプラン
インプラント治療
インプラント治療は、比較的年齢の高い方が受けるイメージが強いため、20代の人は不安な点も多いことかと思
インプラント治療
インプラント治療に対応している歯医者さんの数は、極めて多いです。歯医者さんにとって、治療の選択肢がた
インプラント治療
60代、70代と年を重ねていくと、歯を失うことも多くなります。失った歯を何もせずに放っておくと、さまざま
インプラント治療
インプラント治療を行えるかどうかは、顎の骨の状態にかかっています。顎の骨の量や幅が足りないと、人工歯
インプラント治療
インプラント治療には、一般的な歯科治療にはないプロセスがいくつかあります。歯科用CTによる撮影もそのひ
インプラント治療
インプラント治療に伴う外科手術に不安を抱いている方は少なくありません。過去に手術を受けたことがない人
インプラント治療の費用が適正
インプラント治療
インプラント治療は受けてみたいけれど「費用が高そうで不安」な方も多いですよね。たった1本のインプラン
インプラント治療
インプラントは、歯根から歯冠まですべて人工物で構成されおり、虫歯になることは絶対にありません。けれど
Feature Teechの特徴
1

あなたの「今の症状に合った」歯科医院が探せます

icons

歯科医院が広告掲載する際、得意な治療1つのみを選択し広告しています。これにより2つのメリットが得られます。

①あなたの今の症状に合った治療を1番得意とする歯科医院のみ検索できます。

②表示される歯科医院の数が絞られるため、今の症状に合った歯科医院を効率よく検索できます。

2

その歯科医院で「本当に治療した患者さんの口コミ」を掲載

icons

歯科検索サイトには、その歯科医院で治療を受けていない方の口コミが散見されますが、Teechへの口コミ投稿には、領収書の添付を必須としているため、本当にその歯科医院で治療した患者さんの口コミが掲載されています。また、口コミ点数・件数によって検索結果が上下しないため(標準検索した場合)、サクラの口コミ投稿の誘因を減らしています。

3

「プロが選ぶプロ」の歯科医院を探せます

icons

掲載している医院に3医院(自医院を除く)までオススメできる機能を付与することで、プロが選ぶプロの歯科医院を探せます。

4

「先生の人柄」が分かるご挨拶動画を設置

icons

外からは見えにくい歯科医院ですが、事前に先生の人柄が伝わるように、院長のご挨拶動画を掲載しております。